○やるべきことをつい後回しにして、いつも後悔してしまう。
○実行力を高めて「すぐやる人」になりたい。
○やると決めたことを最後までやり抜きたい。
この記事では、おすすめの一冊『後回しにしない技術』について解説します。
『後回しにしない技術』は、実行力を高めて「すぐやる人」になるための方法を教えてくれる本です。
著者は「1%行動心理学者」と呼ばれる心理学博士、臨床心理専門家のイ・ミンギュ博士。
イ・ミンギュ博士のシンプルな主張は「幸せな人生を手に入れるためには1%だけ変えればいい」です。
『後回しにしない技術』でも、1%の小さなことから始められるように、実践的なノウハウとして「すぐやる」ための方法を解説してくれています。
「実行力は生まれつきの資質ではなく、学んで練習すれば誰でも開発できる、一種の『技術』だ。」
「人生でもっとも破壊的な単語は『あとで』である」
イ・ミンギュ『後回しにしない技術』
読んで学んだら「すぐやる」。それだけで人生が変わる一冊です!
『後回しにしない技術』をおすすめする人
以下のような悩みをもつ人は、ぜひ『後回しにしない技術』を読んでみてください。
心理学の知見から、これらの悩みに対して具体的な解決方法を提案してくれます。
○やるべきことをつい後回しにして、いつも後悔してしまう。
○実行力を高めて「すぐやる人」になりたい。
○やると決めたことを最後までやり抜きたい。
私も『後回しにしない技術』を学んでから、「あとで」が格段に減りました。
そして、「すぐにやる!」と最初の一歩をすぐに踏み出せるようになりました。
『後回しにしない技術』のポイント3選
『後回しにしない技術』では、「すぐやる」ための20の方法が紹介されています。
ここでは私が実際にやってみて、特に効果が高かった3つに絞って解説していきます。
この3つを実践するだけでも「後回し」は確実に減らせます。
ポイント1「スケジュールは逆から立てる」
「やるべきことをつい後回しにしてしまう」
「やるべきことが終わらず、いつもあとで後悔…」
そんな方におすすめするのが「スケジュールは逆から立てる」という方法です。
「成功するのは簡単だ。未来から逆算して、現在の行動を選択する習慣を持ちさえすればいいのだから」
イ・ミンギュ『後回しにしない技術』
「スケジュールは逆から立てる」とはどういうことなのか。
自分のクリニックを開業したい2人の大学院生の例を紹介します。
いつ頃クリニックを開くつもりだい?
そうですね。10年、いや、15年くらいかかるでしょうか。まだ具体的に考えたことがないので…。
わたしは15年後に自分のクリニックをオープンするつもりです。開業の2年間までに論文を3本書き上げて本を1冊出版し、博士の学位をとらなくてはなりません。(中略)だから今日、これまでにまとめた論文のテーマについて先生とご相談したいのです。
どちらの学生の方がクリニックの開業を成し遂げられそうでしょうか。
もちろん、大学院生Bですよね。
大学院生Bは、スケジュールを逆から立てる「逆行スケジューリング」を使っています。
目標の達成を基準にし、逆から現在の状況を見れば、今やるべきことがはっきりします。
この「明確さ」が「すぐやる」を強烈に後押ししてくれます。
・やるべきことが明確になる。
・誘惑を振り切ることが容易になる。
・迷いからくるストレスが減る。
逆行スケジューリングのステップは以下の3つです。
ステップ1、達成したい目標と最終的な期限をはっきり定める。
ステップ2、目標を達成するプロセスにおける小目標と期限を定める。
ステップ3、目標に関係する最初の仕事を選んで実行する。
逆行スケジューリングはビジネスだけでなく、家事や子育て、健康管理や人間関係、資産運用など、あらゆる分野で活用できます。
絶対に達成したいはずなのについ後回しにしてしまう目標。
その目標を一歩前に進めるのは、ゴールを起点にした明確な道筋です。
これ以上後回しにする前に、ぜひ3ステップを使って逆算スケジューリングを試してみてください。
新年の抱負の代わりに「1年後にどうなっていたいか」を年始に考え、計画も立てるようになりました。おすすめです!
ポイント2 先延ばしをなくす「ふたつの締め切り」
「実行力を高めて『すぐやる人』になりたい」
というあなたは「ふたつの締め切り」を設定してみてください。
「実行力に優れた人の心の中には、実は『ふたつの締め切り』がある」
イ・ミンギュ『後回しにしない技術』
先延ばしをしない人は、以下のような「終了デッドライン」と「開始デッドライン」の2つをもっています。
・仕事をいつまでに終わらせるかという「終了デッドライン」
・仕事をいつから始めるかという「開始デッドライン」
イ・ミンギュ博士は、締め切りを「家が火事になったのと同じ」と例えています。
締め切りの力を使えば、後回しにすることなく「すぐに」家から飛び出すことができるというわけです。
多くの人は「終了デッドライン」を設定することで締め切りの力を活用しています。
しかし、これでは大慌てで締め切りに間に合わせることしかできません。
先ほどの例えなら、火事になってから飛び出すわけですから、スマートではありませんね。
ここで必要になるのが「開始デッドライン」です。
いつ着手するかを決める「開始デッドライン」を組み合わせれば、最も困難な最初の一歩を始めることがずっと楽になります。
これによって「終了デッドライン」も現実的な目標として機能し、余裕をもち、火事になる前に避難することも可能になります。
具体的な締め切りの再設定方法は、以下の3ステップです。
ステップ1:終了デッドラインを設定する。
与えられた締め切りを前倒しし、自分で終了デッドラインを再設定する。
ステップ2:中間デッドラインを設定する。
最終目標を小さく分割し、中間デッドラインを設定することで、仕事のプレッシャーを減らす。
ステップ3:開始デッドラインを決める。
すぐに始められるような小さな仕事を探し、開始デッドラインに合わせて実行する。
「いつも締め切り間際まで始めることができない」
「実行力を高めて『すぐやる人』になりたい」
こんな方は、すぐに「ふたつの締め切り」を再設定し、「すぐやる人」への一歩を踏み出しましょう。
「開始」の目安は、「見るだけ」「読むだけ」でもオッケーです。
それだけでも作業のハードルが下がり、実行力がぐっと高まります!
ポイント3 成功率を99%に高める「プランB」
やると決めたことを最後までやり抜けないという人がやるべきことは、
上手くいかなかったときの代案=「プランB」を立てることです。
「決心を途中であきらめる原因は、意志薄弱や外部の妨害というより、対策をしっかり立てていなかったことにある」
イ・ミンギュ『後回しにしない技術』
成功する人は、実はたくさん失敗をしています。
ただ、失敗した場合の代案=「プランB」を持っているので、失敗を乗り越えることができるのです。
・予測可能性:つまずいたときのストレスや不安が和らぐ。
・制御可能性:状況と自分自身をコントロールする力がつく。
・生産性:コントロール力が増し、後悔や失敗より、成果と満足感を得られることが増える。
つまり、「プランB」を持っておくことで、ストレスが減って挫折しにくくなり、たとえ挫折しても立ち直りやすくなるということです。
さらに、失敗しても成果や満足感を得られやすいという効果までついてきます。
この素晴らしい効果をもつ「プランB」は、たったの3ステップで立てることができます。
1、目標達成のための実践計画を立てる(プランA)。
2、実践のプロセスで起こる突発事態を予想し、箇条書きする。
3、それぞれの事態に対する代案(プランB)を考える。
毎回「プランB」を立てるのは大変だという人は、最悪の状況をイメージする「メンタル・リハーサル」がおすすめです。
「メンタル・リハーサル」は、上記の「ステップ2」を頭の中でやるだけなので、どこでも短い時間でできます。
ストレスや不安の減少やコントロール力の向上があると言われていますので、まずは「メンタル・リハーサル」を試してみて、効果を実感してから、プランBの作成にチャレンジしてみてください。
失敗をイメージすることはマイナスではなく、むしろ大きなプラスになることが「メンタル・リハーサル」で実感できます!
まとめ『後回しにしない技術』
『後回しにしない技術』をおすすめする人やポイント3選について解説してきました。
○やるべきことをつい後回しにして、いつも後悔してしまう。
○実行力を高めて「すぐやる人」になりたい。
○やると決めたことを最後までやり抜きたい。
ポイント1 「スケジュールは逆から立てる」
ポイント2 先延ばしをなくす「ふたつの締め切り」
ポイント3 成功率を99%に高める「プランB」
人生でもっとも破壊的な言葉は「あとで」です。
「実行力」を身に付けたい人は、今すぐ本書を読んで人生を変えていきましょう!