子育て中の悩みは尽きないものですよね。
共働きをしながら二人の娘を育てている私自身も、日々ふか~く実感しています。
「すぐにイライラしてしまう」
「つい子どもに当たってしまう」
「もっと余裕をもって優しく接してあげたい」
こんな悩みを抱えている人におすすめしたい一冊が、星渉さんの『神子育て』です。
『神子育て』は、科学的に「イライラ」や「怒り」を手放す方法を教えてくれる本です。
今回紹介する子育てのイライラを手放す方法は以下の通りです。
1.「イライラしていい」と自分に許可をする。
2.「言葉」を変えることで「感情」を変える。
3.「ありがたい」を増やして、怒りの原因を手放す。
『神子育て』をおすすめする理由
実は『神子育て』は、育児中のママたちを集めて行った「神子育て講座」の内容をまとめたものです。
3か月の講座では、1か月経たずに効果があり、以下のような感想が寄せられたそうです。
「回を重ねるごとに自分が生まれ変わる感覚がありこんなにワクワクした講座は初めてでした。」
「学んだことを早速自宅で試したら、子どもだけではなく夫も協力的になり、家庭内の雰囲気が驚くほど変わりました。」
「気がつくと私もイライラ、ガミガミがなくなっていて、どんなマジックをかけられたのかと驚くばかりです。」
『神子育て』より
「あなたが行うことは、18ページから始まる講座をただ読み進めて実践するだけ。その内容はすでに実践し、効果があると証明してくれているママ達がいるのです。こんなに心強いことはありません。」
『神子育て』より
つまり、実際に子育て中のママたちが悩みや不安を解決し、効果を確認済みということです。実践への意欲も高まりますね!
子育てのイライラを手放す3ステップ
では、子育てのイライラを手放す3つのステップをみていきましょう。
ステップ1 「イライラしていい」と自分に許可をする。
『神子育て』では、一番重要なのは「自分」。
そして『神子育て』=「ママの幸せ(パパの幸せ)」と定義しています。
幸せは伝染するので、「自分が幸せなら子どもも家族も幸せになる」ということですね。
イライラをコントロールするためにも「自分を好きなる」というステップは避けて通れません。
急に自分を好きなるというのは難しい、という人もいるかもしれませんが、まずは「イライラしてしまう自分は悪くない」とイライラすることを自分に許可してみてください。
イライラしてしまう自分を嫌悪するのではなく、きちんと自分を受け入れて、感情と向き合うことができる人が、「イライラ」をコントロールすることができるようになるのです。
とはいえ、気がついたらイライラして子どもに当たってしまい、後で後悔してしまうという方が多いのではないでしょうか。
そこでちょっとしたアレンジとして、「if-thenプランニング」という手法を応用した「もしイライラしたら、『イライラしても大丈夫』と自分に言う」という方法を紹介しておきます。
「if-thenプランニング」とは、簡単に言うと「もし~したら(if)、○○する(then)」という約束を決めておくという手法です。
『イライラしても大丈夫』の部分は、「まぁ、いっか」でも「イライラしてもおっけー」でも、自分がしっくりくる言葉に変えてみてください。
こうしておけば、イライラした回数だけ「自分に許可を与える」ことが自然とできます。
とてもシンプルな方法ですが、「if-thenプランニング」は「習慣化の帝王」と呼ばれる手法だけあって、驚くほどの効果があります。ぜひ試してみてください!
ステップ2 「言葉」を変えることで「感情」を変える。
嬉しい、楽しい、イライラするといった感情は、2つのものから生み出されます。
一つは、「~ということがあって嬉しかった」といった過去の「記憶」。
そして、もう一つが「言葉によって思い浮かべるピクチャー(映像)」です。
感情は、このピクチャー(映像)がトリガーとなって生み出されます。
子育て中のイライラで例を挙げると、
「もう遅刻しそうなのに、今日に限って靴を自分で履きたがる」
「疲れて帰宅してから夕食準備。それなのに食事中に遊び始めた子どもがお皿を落として、夕食は作り直し」
というピクチャー(映像)でしょうか。そんな場面を思い浮かべると、ちょっと落ち着いてはいられないですね。
このピクチャー(映像)は、実際に目の前で起きていることではなくても、言葉によって自然と頭に思い浮かんで、感情を生み出します。
そして、ピクチャー(映像)によって感情が変わるなら、その映像を生み出す言葉を変えればいいというわけですね。
使う言葉を変えることで、見えるピクチャー(映像)が変わってくるから、感情は言葉によってある程度コントロールできるということです。
『神子育て』の著者である星渉さんは、嫌なことを言われてイラっと来たら、「ありがとう」「ツイてる」ということに決めているそうです。
先ほど紹介した「もしイライラしたら、『イライラしても大丈夫』と自分に言う」と同じですね。
人によってイライラポイントが違うので、自分がイライラする場面を考えて、事前にポジティブな言葉を決めておくのがコツです!
『神子育て』には、「言いたくない言葉」言い換えワークとして、「急かす言葉」や「責める言葉」の言い換え例が記載されています。
ここでは、私が日頃から使っている例を紹介しておきます。
一つずつ、少しずつ、使う言葉を変えてイライラを手放していきましょう。
・「急いで!」 → 「今ならまだ間に合うよ」
・「宿題やりなさい」 → 「今日の宿題はなんだっけ?」
・「自分でやりなさい」 → 「きっと一人でもできるよ」
ステップ3 「ありがたい」を増やして、怒りの原因を手放す。
イライラと同じくマイナス感情である「怒り」。
この怒りの原因をご存じでしょうか?
実は、怒りの原因は「期待」なのです。
例を挙げて説明していきましょう。
たとえば、子どもが汚れた靴のまま部屋まで入ってきたら、当然怒りますよね?
でも、仮にあなたがアメリカで暮らしていたとしたら、靴で部屋まで来ても怒ったりしないでしょう。
同じことをしていても、怒ったり怒らなかったりするのは、「靴は玄関で脱ぐ」という期待があるからなのです。
日本では、「靴は玄関で脱ぐ」は当然のこととして「期待される行動」ですから、それをしないと「どうして!?」という怒りが生まれます。
アメリカでは、靴を脱ぐことを期待していませんから、怒りは生まれません。
電車が遅れて怒るのは、予定通りに電車が来ることを「期待」しているから。
パートナーが家事をしなくて怒るのは、パートナーが家事をすることを「期待」しているからです。
つまり、怒りはすべて「期待」から生まれているんです。
期待が高すぎるから怒りが生まれる。だから、期待値を下げればいいんですね。
すごい温厚な人、おおらかな人もいれば、めちゃくちゃ怒りっぽい人もいたりしますよね。この人たちの違いは何かというと、怒りっぽい人というのは周りに対する期待値が高い。
『神子育て』より
この期待値を下げる方法として、星渉さんが提案しているのが「当たり前のことに感謝する」です。
たとえば、宿題をせずに遊びに出かける子どもに「宿題が先でしょ!」と思うか、「思い切り外で遊べるくらい健康でよかった」と思えるかですね。
理屈はわかっても、宿題が残して遊びに出かけようとする我が子に「ありがたい」とは思えないという方もいるでしょう。
実は私の場合は、「外遊びができない子」「一緒に友達を作れない・必要だと感じない子」「そもそも学校にも行けない子」をたくさん知っているから、元気に遊んでいるだけでも感謝ができるのですが…。
そんな方におすすめの私のアレンジは「当たり前のことがあたりまえでなかったら…」を考えることです。
・もしも、子どもが重い病気になったら…。
・もしも、子どもが明日から学校に行けなくなったら…。
・もしも、子どもが明日いなくなるとしたら…。
・もしも、パートナーが明日から○○(料理や仕事など)をしてくれなくなったら…。
・もしも、パートナーが明日いなくなるとしたら…。
私は考えるだけで泣きそうになります(それでも定期的に考えるようにしています)。
そんなことを考えるのはつら過ぎるという方は、もう少しマイルドに
・風邪を引いたときのことを思い出して「元気だから、まぁいいか」と考える。
・友達と喧嘩して遊ばなくなった時期を思い出して「友達がいないより、いいよね」と考える。
というのはどうでしょうか。
きっと「ありがたい」と当たり前のことに感謝できるのではないでしょうか。
そして私が非常に重要だと思うのは、「感謝しながら怒ることはできない」ということです。
「怒り」を直接コントロールするのは非常に難しいのですが、感謝することで自然と「怒り」を手放すことができるのですね。
『神子育て』では、「スリー・グッド・シングス」というポジティブ心理学の研究をもとにしたワークを組み合わせて「1日の終わりに3つありがたいことを記録に残す」というワークをおすすめしています。
「スリー・グッド・シングス」は、私自身も実践しています。
最初はあまり効果を感じないかもしれませんが、続けるほどに「感謝」を意識できるようになり、「怒り」から「感謝」への切り替えもスムーズになっていきます。
続けた分だけ確実に「感謝」が増え、「怒り」に振り回されることが減っていく素晴らしいワークです。
まとめ 子育てのイライラを手放す3ステップ
ここまで、星渉さんの『神子育て』の内容をもとに、子育てのイライラを手放す3ステップを解説してきました。
1.「イライラしていい」と自分に許可をする。
2.「言葉」を変えることで「感情」を変える。
3.「ありがたい」を増やして、怒りの原因を手放す。
この3ステップは『神子育て』から学び、私自身が実践して特におすすめしたいと感じたことをまとめたものです。
『神子育て』には、この他にも子育てに悩む30代にぜひ知っておいてほしい知識やワークが満載です。
・ママ(パパ)の幸せを構成する4要素
・ママ(パパ)が幸せになる「感謝ワーク」のやり方
・子どもによい習慣をつけさせる方法
・子どもが高収入になることを確定させる方法
・勝手に子どもが幸せになる「4つのアクション」
始めに紹介した通り、どれも育児中のママが効果を確認済みです。
ぜひ『神子育て』を手に取って、「イライラ」や「怒り」を手放し、幸せな『神子育て』を実践してみてください。
では、今日も「好い日」でありますように。